子どもと耳鼻咽喉科

 

子どもに優しい耳鼻咽喉科

小さいお子さんを連れて医療機関に来るのはとてもたいへんで不安です。
病気を治すのに出来るだけストレスは避けたいものです。
私達はそのような気持ちの親御さんをしっかりとサポート致します。

 

予約システム

当院は「そろそろかな?」という「順番予約制」ではなく「時間予約制」。
予約した時間にご来院ください。
可能な限り「院内滞在時間」が少なくなるように努力しています。
当院の予約システムは初めての方でもご利用できます。


 

 

キッズスペース

キッズスペースを広くして楽しいおもちゃも導入しました。
小さなお子様も飽きずに待っていられます。
キッズスペースを見ながら待てる椅子の配置も考慮しました。

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トイレ

小さなお子さんと一緒のトイレはたいへんです。
当院のトイレはバリアフリーの「多目的トイレ」。
車椅子でのご利用の方はもとより、小さなお子さんと一緒に入れるトイレです。
「おむつ交換台」もご用意しております。

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無料ロッカー

お子さんを連れて、荷物を持ちながらの院内移動はたいへんです。
どうぞ無料ロッカーをご利用ください。

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子どもと耳鼻咽喉科の素朴な疑問

ちいさなお子さまをお持ちのお母さん、お父さんの耳鼻咽喉科に対する素朴な疑問にお答えします。
当院はちいさなお子さまも安心して受診できます。

不安や悩みを抱えられたら、どうぞ遠慮なく「お問い合せ」「受診」をされてください。

◆赤ちゃんでも耳鼻科にかかっても良いのでしょうか?

もちろんです。生後外出が可能になってから診察できます。
鼻の具合が悪くなると母乳やミルクを吸えなくなることが多いので、早めにご相談下さい。


◆耳そうじのためだけに耳鼻科を受診してもいいのですか?

もちろんです。耳の中を傷つけないためにも、気になる方は3〜4か月に1回受診してください。
また小さなお子さんは、ご家庭で耳そうじをすると急に動いた時に鼓膜に傷を
つけてしまうこともありますので、気軽に耳鼻咽喉科を受診してください。

◆子どもが夜中に耳が痛いと言います。朝には痛くないと言っています

急に耳が痛くなる場合、急性中耳炎が疑われます。
急性中耳炎の痛みは激痛を訴えることが多いのですが、数時間で治まることもあり、
痛み止めを飲むと痛みが和らぐこともあります。
痛みが止まったからといって中耳炎が治ったわけではありません。
難治性の滲出性中耳炎に移行することもありますので必ず耳鼻咽喉科の医師の診察を受けてください。

◆急性中耳炎の場合、お風呂やプールは入ってもいいの?

急性の炎症が起きているときはプールに入らないようにしてください。
お風呂は患者さんの状態によって入って良い場合と悪い場合がありますので、
医師にご相談ください。

◆滲出性中耳炎の場合はプールに入っても大丈夫?

滲出性中耳炎の場合、鼓膜に穴が開いていなければ耳に水が入っても問題ありません。
しかし鼻の状態が悪いと滲出性中耳炎の治療に悪影響を及ぼします。
中耳炎の状況によっても異なりますので正しい泳ぎ方を医師に相談してください。

◆子どもがよく口を開けて口で呼吸しています。

鼻の病気、アデノイドなどが関与していることが考えられます。
鼻で自然な呼吸ができないと鼻のすばらしい働き(加温加湿、免疫、空気清浄)を
使うことができず、ウイルス、細菌などが直接口から侵入し、病気を引き起こします。
早めに耳鼻咽喉科を受診し、鼻の中をきれいにしてもらいましょう。

◆子どもの鼻の中が臭い気がします。

片側のみの場合は異物が疑われます。
また蓄膿症(副鼻腔炎)などが考えられますので薬のみに頼らず耳鼻咽喉科を受診して下さい。

◆風邪を引いたら内科に行くべきか耳鼻科に行くべきか迷います

耳鼻咽喉科では耳、鼻、のどを専門に診察しています。
鼻詰まりや鼻水があれば鼻の中をきれいにし、またのどに直接薬を塗ったり吸入したりします。
内服薬も処方致します。
鼻詰まりや鼻水、のどが痛い、咳が出るなどの症状があれば耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

 

 

子どもがかかりやすい病気


子どもがかかりやすい【耳】の病気

耳と鼻は鼻の奥で耳管という細い管でつながっています(図1)

鼻の状態が悪いと急性中耳炎、滲出性中耳炎を引き起こし、鼻を汚れたままにしておくと治りにくくなります。こどもは大人よりも耳管が太く、短く、水平になっているため(図2)、風邪を引くと病原菌が耳の奥(中耳)へ入りやすくなってしまうため、中耳炎を引き起こしやすくなっています。
鼻をきれいにする治療が一番有効です。出来るだけ早く治療しましょう。
また、鼻汁がたまったら片方ずつかむようにし、鼻すすりは滲出性中耳炎の原因の
一つなので止めましょう。


子どもがかかりやすい【鼻】の病気

アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)、副鼻腔炎(蓄膿症)などがあります。
鼻の周りには副鼻腔という粘膜に覆われた空洞があり、この副鼻腔は小さな穴で鼻とつながり
換気されています。アレルギー性鼻炎で鼻の粘膜が腫れていたり、風邪等で鼻の中が汚れると
この小さな穴がふさがり、副鼻腔の換気が出来なくなり、炎症を引き起こします。
これが副鼻腔炎です。

鼻と耳はつながっているため(子どもがかかりやすい耳の病気の項目を参照して下さい)鼻が
悪いと耳の病気にもかかりやすくなります。耳の病気になる前に鼻を治療しておくことをお勧めします。


子どもがかかりやすい【のど】の病気

子どもの咳は風邪によるものが1番多いです。
風邪による咳は風邪が治れば治まりますが、なかなか治らなず長引く咳をするお子さんも
多いのではないでしょうか?

長引く咳では喘息や慢性気管支炎によるものがよく知られていますが、もう一つ忘れては
いけない原因があります。

それは鼻水です。鼻水は鼻の入り口にたまっていれば鼻をかめば済みます。
しかし、鼻の奥の方からのどにかけて鼻汁が垂れ下がり、また、鼻づまりがある場合は、
鼻をかむだけでは症状が改善されません。

鼻水がのどに流れ込むことを後鼻漏と言います(図1)。



正常の場合では鼻の粘膜からは1日約1リットルの鼻水が作られます。このうち300ミリリットルがのどの方に流れていきます。正常な場合はこれに気付くことはありません。

しかし、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)などの鼻の病気や、風邪等にかかると鼻水の分泌量が増えると同時に後鼻漏も増え、自覚するようになります。副鼻腔炎などがあるとサラサラとした鼻水ではなくドロドロとした鼻汁になってきます。しかも仰向けで寝ると、後鼻漏が急激にのどに流れ込み(図2)、のどを刺激して咳き込んで、眠りの妨げになることがしばしば見受けられます。

また、起き上がったときに流れ込んだ鼻汁を出そうと咳が出ます(図3)。
このような後鼻漏による咳は咳止めでは治りません。鼻の中をキレイにするに限ります。鼻水を抑える薬も有効ですが、こまめに鼻の中をキレイにする(鼻水を吸う)治療が1番効果的です。鼻の中をキレイにすることで後鼻漏を防ぎ、咳を落ち着かせることができます。喘息の患者さんの60〜70%の方は鼻の治療をすると症状が安定することが知られています。

子どもの場合、決して鼻が悪いとは言わないので気付きにくいと思います。次に当てはまるお子さんは要注意です。

  1. 鼻すすりをする
  2. しょっちゅう鼻水が出る
  3. 口呼吸をする
  4. いびきがひどい

お心当たりのある方は耳鼻咽喉科を受診してはいかがでしょうか。